話題になっているasicsのSUPER BLASTを購入して1カ月ほど練習で使用したので、その感想をレビューしようと思います。なお、自分は短距離(100m,200m)が専門なのでそういった目線のレビューになります(長距離シューズの短距離目線レビューはそこまで多くないのではないでしょうか?)
結論から述べておくと「最高」の一言です。
SUPER BLASTの特徴
- 分厚いミッドソール
- ノンカーボン
- FF BLAST TURBOによる高反発性
基本的には上記の要素に注目して検討する人が多いのではないでしょうか。
私個人は、厚底スパイクを試合で履いていくためにミッドソールの厚いシューズをコントロールできるようにする、という目的で買っています。
購入前の使用イメージは主にテンポ走でした。何もスーパーブラストに限った話ではありませんが、ここ数年のシューズ選択はそういう理由も多いです。
カーボン材が入っていないことも、距離を積みがちな冬季練習のことを考えると、足のダメージを抑えられると思いプラスに評価していました。
サイズ感と足入れ
自分はどのメーカでも27.0cmを選んでいて、スーパーブラストも27.0cmでピッタリでした。
足入れをしたときの最初の印象は「めちゃくちゃフィットするな」です。やはりasicsはフィット感を外してきませんね。
META Speed SPでも感じましたが、asicsの足入れは世界一です。
スーパーブラスト購入前はadidasのボストン11、NewBalanceのFuelCell propel V4などをテンポ走向けに買っていたのですが、それらと比較して抜群でした。もちろん値段が上記2足とは明らかに異なるのでasicsのハイエンドシューズと比較するのはズルい気もしますが…
あと、見た目に反してかなり軽く感じました。重さは239gらしいのですが、そこまで重い感じはしませんでした。短距離の感覚でスーパーブラストを重いと感じる人は少ない気がします。
反発感
圧倒的にフワフワしていて不思議な感覚でした。それも単に柔らかすぎるわけではなく、押したらその分の力が返ってきます。
とまあここまでは「いいシューズと聞いているからそうなんだろうな」と思っていましたが、個人的に良い方向に意外だったのはシューズの硬さです。
本当にカーボンが入っていないのかを疑いたくなるような硬さがありました。これは自分のイメージが「柔らかい」というイメージが先行しすぎていただけかもしれませんし、実際にカーボンが入っていたらもっと硬くなるとは思うのですが、短距離的に欲しい硬さがスーパーブラストにはちゃんとありました。
FuelCell propel V4などは厚くてもかなり柔らかかったので、厚底シューズはそういうものかと思っていた自分には朗報でした。
それと、そこまで強いわけではありませんが、少し「転がる」感覚がスーパーブラストにはありました。(誘導性、というのでしょうか?)ただ単にフォアフット気味につくだけではだめですが、素早く重心移動をできたときはこの少しの転がりがよく働いてくれました。
走ってみて
反発感がとにかく強いです。そもそものスーパーブラストのシューズとしての目的はジョギング用であるためなのか、反発材を潰すのにもそこまで苦労しません。
反発材を潰す際に「沈み込む」感覚があり、これが個人的には焦って足を回させないためによく働いていると思いました。しっかりと地面に圧をかけないと反発しないので足をカチャカチャと回してしまう自分にとって「少し待つ」感覚を教えてくれるシューズでもありました。
長い距離から短い距離まで使えるシューズです。
個人的には今まで履いたシューズの中で最もマックスフライ(NIKE Air Zoom Maxfly)に近い感覚がありました。プライムSP2などは履けていたのですが、マックスフライの反発感だけはどうしても上手いこと制御できず諦めていました。ここ最近はスーパーブラストを履いたことでバウンス感に慣れてきました。来シーズンはマックスフライで試合に出れるようにスーパーブラストを履いて練習を頑張りたいと思ってます。
グリップ感
正直そこまで特筆することはないのですが、普通に良かったです。裏に滑り止めのツブツブがあしらわれているタイプのシューズと比較すると弱いですが、テンポ走で利用する分には問題なかったです。一度雨あがりのトラックで使用しましたが、滑ることはなかったです。
テンポ走以外はどうなのよ
まだ冬季中ということもあったシーズンレベルではスピードをあげられていませんが、問題なく使用できると感じています。
スタートの局面こそ、少し慣れは必要かもしれませんが、それも違和感やデメリットになるレベルかというとそんなことないと思います。前述の通り、スーパーブラストは硬さも持ち合わせているため、出にくいということはなかったです。単にミッドソールが他のシューズに比べてはるかに分厚いため、そこの感覚の違いが慣れを必要とさせているのかと思います。
というか多分、スタートの局面からミッドソールを正しく潰していく圧のかけ方を覚えることこそ厚底スパイクを履きこなすことにつながるのかと思います。
デメリット…?
まぁ高いですね(22000円)。
バウンディングや5段跳びなどのメニューは厳しいかもしれませんが、ドリルで行うアンクルホップやハードルジャンプなどは問題なく行えているので、対応できるメニューが少ない感じもしません。
あと、履いたら良すぎて戻れないとかはあるかも、、、
今回はこんなところです。聞きたいことが他にあれば是非コメントください!
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