世界室内2024グラスゴーみどころ【3日目】

観戦

タイムテーブル

日本陸連が作成してくれているタイムテーブルです。

日本時間も記入してくれているからありがたいですね。

公式のスタートリスト・リザルト

Timetable | Glasgow 24 | World Athletics Indoor Championships
World Athletics Indoor Championships | Glasgow 24

見どころ

女子 三段跳

日本時間 3/3(日)19:18

日本代表からは森本麻里子選手が出場します。

昨年14.16mを跳び24年年ぶりの日本記録を樹立した森本選手です、13m80以上の記録を安定して出し続けていたのでいつかはと思っていましたが、一気に日本記録まで行くとは思ってませんでした。

日本記録の跳躍です。記録が出るときの三段跳びはやはりジャンプが大きいですね

SBは13.45mにとどまっていますが、どのような跳躍をみせてくれるでしょうか。

武庫川女子大の船田茜理選手が学生新と樹立し、九電工の高島真織子選手も今季既に13.70mを跳ぶ好調ぶりです。日本の女子三段跳にはここからどんどん熱くなってくるはずです。


エントリー中で最もよい記録を持っているのはキューバのeyanis PÉREZ HERNÁNDEZ(ぺレス)選手です。昨年の2023世界陸上ブダペストの銅メダリストです。

自己記録は14.98mと15m目前であり、今期も既に14.86を跳んでWL(今季世界最高)を記録しています。

伝統的にそうではあるのですが、男女ともにキューバは跳躍が強すぎますね…

女子 60mH

日本時間 3/3(日)19:25

日本代表からは、この種目の日本記録保持者である青木益美選手が出場します。

青木選手の自己ベストは8.01です。SBは日本室内で記録した8.15です。

Instagram

WA(世界陸連)の投稿で青木選手のスタートダッシュの写真が投稿されていましたね。履いているのは霧生選手も履いていたメタスピードSP2でしょうか?昨年からAsicsのメタスピードを着用している青木選手ですが、感触がよいようですね。スパイクにも注目です。

気になる…

青木選手の出場する予選1組でPBで上回っているのは2名なので、数字だけで考えると予選は通過できます。しかしSBでは青木選手を上回っている選手が多いので、日本記録付近の記録を出す必要はありそうです。


海外勢で注目はバハマのDevynne CHARLTON(チャールトン)選手です。2月に16年ぶりにこの種目で室内世界記録を更新しました。その記録は7.67です。

これだけ前掲したままハードリングできるはすごいですね。

100mHの自己ベストは昨年の2023世界陸上ブダペストで打ち立てた12.44(バハマ記録)です。決勝でも4位入賞を果たしています。

ちなみに、チャールトンが世界新記録をマークした5日後に世界室内タイ記録となる7.67を出したアメリカのTia JONES(ジョーンズ)はエントリーしていません。アウトドアシーズンが楽しみです。

男子 走高跳

日本時間 3/3(日)20:50

日本からは赤松諒一選手が出場します。2023世界陸上ブダペストに続いての日本代表です。

2月に行われたアジア室内では2.19mで見事優勝を果たしています。

入賞を狙うためにも、またパリオリンピックを狙うために2m台後半の記録を出しておきたいところです。日本の男子走高跳は今とてもレベルが高いため、2m台後半の記録がないとパリの代表選考は厳しいものになるでしょう。


海外勢の注目は3人います。

1人目は韓国のSanghyeok WOO(ウー)選手です。2.36mの自己記録を持ち、昨年のダイヤモンドリーグファイナルの覇者でもあります。

今季も2.33でWLをマークしています(※WLは2.33が3人います)

2人目はウクライナのAndrii PROTSENKO(プロツェンコ)です。エントリー中唯一2m40台の自己ベストを持っています。

36歳のベテラン選手ですが、2022世界陸上オレゴンでは6年ぶりの世界大会入賞となる銅メダルを獲得しています。

3人目はバハマのDonald THOMAS(トーマス)選手です。なんと1984年生まれの39歳(今年40歳になる)です。17年前の2007年世界陸上大阪大会の覇者です。しかもこのとき走高跳を初めて2年経っていない超天才です。

トーマスの跳躍はかなり特徴的で「空中三段跳」とも呼ばれています。空中で足を入れ替えるような動作を行います。助走の流れなども粗く、これで2.35を跳んでいるのは恐ろしいです。

そんなトーマスは2016年に、大阪の優勝から9年も経ってから自己ベストとなる2.37をマークしていました。年齢に負けず戦い続けるトーマスには要注目です。

男子 棒高跳

日本時間 3/4(月)4:00

大注目はスウェーデンのArmand DUPLANTIS(デュプランティス)選手です。6.02mのWLをマークしています。

最近は毎年、世界記録を更新しています。それもこのインドアシーズンからです。

2月の試合でWRとなる6.24に挑戦しています。惜しくも失敗してしましましたが、本当にあと少しだったので世界室内で更新してくる可能性は十分にあります。

デュプランティスの次点となる選手も沢山います。明らかにデュプランティスが現れてから男子棒高跳の記録はインフレしています。


自己ベストで2位につくのは6.06mを持つアメリカのSam KENDRICKS(ケンドリクス)選手です。2019世界陸上ドーハの覇者です。

近年の勢いでいえば同じくアメリカのChristopher NILSEN(ニルセン)選手です。東京五輪2位→2022世界陸上オレゴン2位→2023世界陸上ブダペスト3位と安定してメダルを獲得しています。今季も6.00をマークしてデュプランティスに続く今季世界2位です。


アジアからはフィリピンのErnest John OBIENA(オビエナ)選手が注目です。アジア人初となる6mを昨年の2023世界陸上ブダペストでマークし、ニルセンを上回る2位になっています。

5m90近い記録は常に残してくるため、活躍が期待されます。

女子 走幅跳

日本時間 3/4(月)4:15

日本からは、日本記録保持者の秦澄美鈴選手が出場します。

昨年のアジア大会での6.97mには本当に驚かされました。もう7mが目の前です。

今季は1度だけ試合に出場しており、6.40mを跳んでいます。これも自己ベストから言えば50㎝以上下の記録なわけですが、日本人の初戦の記録として考えたらとてつもないレベルにいることが分かります。


海外勢での注目はTara DAVIS-WOODHALL(タラ)選手です。2023世界陸上ブダペストの銀メダリストです。

2月に7.18をマークし、2位に圧倒的な差をつけてのWLを出しています。

タラは60mHでも7.98という青木選手の日本記録を上回るタイムを持っています。やはり走幅跳とハードルの競技レベルには相関があるのでしょうか…?

2019世界陸上ドーハ→2021東京五輪→2022世界陸上オレゴンと金メダルを獲得しているMalaika MIHAMBO(ミハンボ)はエントリーしていません。SBはタラに次ぐ今季世界2位となる6.95mを出していただけに、1ファンとしては直接対決が見たかったです。選手には選手の計画があるのでアウトドアシーズンを待ちましょう。


3日目のみどころまとめは以上になっています。

3日間みどころをまとめてきました。

自分は短距離の人間なので興味はそっち寄りで、トップオブトップが必ず出てくるわけではない世界室内では中長距離はどうしても抑えきれませんでした。。。そっちの情報を期待して読んでくれた方は申し訳ありません。(短距離の人間としては詳しいほうだと自負していますが…)

結構見てくれる人は多いみたいで、執筆のモチベーションにもなるので、また大きな大会があるときはまとめたいと思います!読んできただきありがとうございました!

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