タイムテーブル
日本陸連が作成してくれているタイムテーブルです。
日本時間も記入してくれているからありがたいですね。
公式のスタートリスト・リザルト
見どころ
男子 走幅跳
日本時間 3/2(土)19:00
東京五輪やブダペストなど数々の大会を制しているギリシャのMiltiadis TENTOGLOU(テントグルー)選手が優勝候補の筆頭です。テントグルーのSBは8.26mです。安定して8.40以上の記録を出しています。過去の主要大会の記録です。
試合 | 記録 |
東京オリンピック | 8.50 |
2022世界陸上オレゴン | 8.32 |
2022DLF | 8.42 |
2022世界室内 | 8.55 |
2023世界陸上ブダペスト | 8.52 |
2023DLF | 8.20 |
そのテントグルーを上回るエントリー記録を持っているのがイタリアのMattia FURLANI(フラーニ)選手。なんとまだ19歳です。2月の大会で8.34mを跳び、U20室内世界記録を更新しています。
また、2019世界陸上ドーハの王者、ジャマイカのTajay GAYLE(ゲイル)選手もエントリーしています。ドーハ大会以降は少し戦績を残せていない印象でしたが、昨年の2023世界陸上ブダペストで8.27mを跳び3位で銅メダルを獲得しています。21世紀最高記録となる8.69はテントグルーの自己ベストすら上回る大記録です。あのような跳躍がまた見れるかもしれません。
ちなみにゲイルの100mの自己ベストは10.13のようです。流石ジャマイカの選手です…
昨年の世界陸上2023ブダペストで8.50mを跳び2位になって、WL(world lead…今季世界最高)を出しているジャマイカのWayne PINNOCK(ピノック)はエントリーをしていません。
男子 60mH
日本時間 予選:3/2(土)19:10 準決勝:3/3(日)4:10 決勝:3/3(日)6:30
大注目はアメリカのGrant HOLLOWAY(ホロウェイ)選手です。
本職の110mHでは直近の世界陸上3連覇、自己ベストは12.81と世界記録に0.01秒に迫るなど、とてつもない実績をもっています。
前半の入りが非常に速いホロウェイは60mHで圧倒的な強さを見せており、どの大会でも圧倒的な差で勝っています。先日のUS indoor trial(アメリカの室内選手権)では7.27と自身の保持していた世界室内記録を更新しています。
ホロウェイは胸に「神」というタトゥーを入れています。ライルズのように日本が好きだったりするのでしょうか?
そんなホロウェイの対抗馬になりうるのが同じくアメリカのTrey CUNNINGHAM(カニンガム)選手です。
110mHの自己ベストは13.00で、昨年の2023世界陸上ブダペストでホロウェイに次ぐ2位に入っています。
60mHでは7.38を出しており、SBも7.39と順調です。
女子 60m
日本時間 予選:3/2(土)20:20 準決勝:3/3(日)4:45 決勝:3/3(日)6:45
女子60でWLを出しているのはセントルシアのJulien ALFRED(アルフレッド)選手です。
昨年の2023世界陸上ブダペストの100mで5位、200mで4位に入っています。今季唯一7秒を切る6.99をマークしています。100のベストは10.81です。
自己ベストで6秒台を持つ選手は他にも出場しています。
世界歴代2位となる6.94を出しているのがアメリカのAleia HOBBS(ホッブス)選手です。6.94をマークしたときのレースは圧倒的です。
100mの自己ベストはアルフレッドと同じく10.81です。
ホッブスは今季まだ試合に出場していないのでどのような状態かは不明ですが、実績からも高いパフォーマンスを見せてくれることでしょう。
またポーランドのEwa SWOBODA(ソウォドヴァ)選手も6.99も出しています。個人的に走りが好きな選手です。ポーランドの国内選手権は2016年から2023年にかけて7連覇しています。強すぎる。
昨年ついに100mで11秒を切って号泣していたのがとても印象に残っています。1位のリチャードソンの走りも素晴らしいです。ぜひ動画を見てみてください!
彼女のInstagramにはよく練習中の写真や試合の写真がアップされていますが、足の筋量がとてつもないです。そのパワフルな走りに期待です。
女子 棒高跳
日本時間 3/3(土)4:05
まずはアメリカの選手です。東京五輪金メダリスト、世界陸上2連覇中のKatie MOON(ケイティムーン)選手と5mボウルターでリオ五輪銀メダリストのSandi MORRIS(サンディモーリス)選手です。
PBはムーンが4.95m、モーリスが5.00mです。
SBではムーンが4.80m、モーリスが4.82mで若干モーリスのほうがよいです。
直近の戦績ではムーンが圧倒的で2021年から2021東京五輪→2022世界陸上オレゴン→2023世界陸上ブダペストと負けていません。
WL(今季世界最高)をマークしているのはイギリスのMolly CAUDERY(コードリー)選手で、4m86を2週間ほど前に跳んでいます。最近の棒高跳はPUMA勢が強い印象がありますがadidas契約の選手は少し珍しいのではないでしょうか?
この勢いのままグラスゴーに挑んでくればムーンすらかわす可能性はかなりあると考えています。
また自己ベストで4.90台を持つ選手はもう1人います。ニュージーランドのEliza MCCARTNEY(マカートニー)選手です。そのPBはモーリス、ムーンに次ぐ世界歴代6位となる4.94mです。
今季世界2位のとなる4.84mをマークしています。2016リオ五輪で3位銅メダルを獲得してから戦績を残せていなかった印象がありましたが、2月の試合で2019年以来の4.80m台をマークしてきました。楽しみです。
男子 三段跳
日本時間 3/3(土)4:40
注目は昨年の2023世界陸上ブダペストの覇者で、エントリーで唯一18m台の記録を持つブルキナファソのHugues Fabrice ZANGO(ザンゴ)です。
ザンゴは三段跳の選手にはあまりいない、かなりゴツいタイプの選手です。バネ感のある跳躍というよりその体格から生み出すパワーで跳んでいきます。下記の2023世界陸上ブダペストの優勝跳躍の動画を見てもらえばわかると思います。
17.24mで今季世界3位に位置しています。WLを出しているイタリアのAndy DÍAZ HERNÁNDEZ(アンディディアス)や今季世界2位を出しているスペインのJordan Alejandro DÍAZ FORTUN(ジョルダンディアス)はエントリーしていないため、PBでも今季の調子でもザンゴが有力でしょう。
PBでザンゴの次点になるのはキューバのLázaro MARTÍNEZ(マルティネス)です。その記録は17.64mです。前回の2022世界室内の覇者でもあります。
マルティネスは昨年の2023世界陸上ブダペストでも2位に入っており、確実にザンゴを追い込む選手になるでしょう。
マルティネスに実績を改めて調べてみたのですが、強すぎました。シニアのカテゴリーに入る前から大活躍しています。
年 | 試合 | 記録 | 順位 |
2013 | U18世界陸上 | 16.63m | 優勝 |
2014 | U20世界陸上 | 17.06 | 優勝 |
2016 | U20世界陸上 | 17.13 | 優勝 |
2016 | リオ五輪 | 16.68 | 8位入賞 |
1997年の11月生まれなので、2014年は日本でいえば高校2年生の年なのですが、既に17mを跳んでいるというのがすごすぎますね…。17.41(U18世界記録)を跳んでいるジョルダンディアスはもっと恐ろしいです。
女子 3000m
日本時間 3/3(土)5:15
日程2日目唯一の日本代表、田中希実選手が出場します。
田中選手は2月に行われたミルローズゲームズという試合で2マイル(3200m)に出場しました。この試合では3000mの通過タイムも正式に記録として認められる試合でした。
ここで田中選手は8分39秒台の通過タイムをマークしたと速報が出ました。当時の日本記録は田中選手自信が保持する8分40秒84でしたから、3000mより距離の長い2マイルレースで8分39秒台か!?と話題になりました。
しかし結局、大会運営からの正式リザルトは8分40秒05での通過とのことで、日本人初の8分40切りは幻となってしまいました。(日本記録ではあります)
今回は3000mですから、同じ調子であれば8分40秒切りを期待できるでしょう。
日本クロカンなども出場されているのため連戦の疲労の状態がどうなているのかは不明ですが、毎年とてつもない数の試合に出ている田中選手ですので、今回もおそらくきっちり合わせてくるのではないでしょうか。
海外勢でいうと、1500m、5000mのショートトラック世界記録保持者であるGudaf TSEGAY(ツェガエ)選手も出場します。3000mのショートトラック世界記録は8分16秒60で、ツェガエの自己ベストは8分16秒60です。その差わずか0.09秒。世界記録の誕生も期待できるのではないでしょうか。
2日目のみどころは以上となっています。
また3日目についても、時間があれば見どころを書こうと思うのでよろしくお願いします!
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